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FIT終了後の売電はどうなる?各電力会社の買取価格や家庭用蓄電池について解説!
- 2020.07.14
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住宅用太陽光発電を設置している方は、太陽光発電の余剰電力を1kw/hあたり40円以上で電力会社に売ることができたり、うちは36円だ、うちは28円だと、家によって様々です。これは、設置した太陽光発電の設備認定を受けた年度によってこれまで変わってきたからです。しかし、この余剰電力の高い金額での売電はいつまでも続けることはできません。この制度は、買い取り期間をあらかじめ10年と定めているのです。住宅用太陽光発電を設置して10年が経過しようとしているご家庭が少しずつですが、増加しております。10年経過後は売電価格が大きく変わるため、今までの売電価格で売ることが難しくなります。そこで今回は、買い取り期間10年経過後の対応方法についてご紹介いたします。
固定価格買い取り制度:FIT
2019年11月には、早い方は電気の買取期間を終了してしまいました。(例:2011年2月に売電を開始した方は2021年2月に満了します)このように、認定を受けた時期によってそれぞれの世帯で買い取り開始時期が変わるように、買い取り期間が満了する時期も変わります。10年間で、固定買い取り期間は終了。これを「卒FIT」と呼ばれています。
FITが終了したら、どうすればいいの?
それまでの売電先(地域の電力会社)に継続して売電をすることもできますし、地域の電力会社以外の電力会社に新たに契約して売電することもできます。変更手続きをしなければそのまま契約は継続され、金額についての条件だけが変更されます。FITでの金額については終了しても売電が終了するわけではありませんので、そこは安心できます。しかし売電価格は大きく変わりますし、新たな契約期間も確認が要るでしょう。会社を変えずに引き続き買い取ってもらうなら変更手続きは要りません。従来の契約内容にも、「売電契約で買い取り期間満了までに、双方から別段の意思表示が無ければ買い取りが継続される」とあります。
(詳細は各電力会社にお問い合わせください)
各電力会社の買取価格について
固定価格買い取り制度10年経過後の各電力会社の買取価格は次の表の通りです。
表に記載されている通り、10年経過すると各電力会社の買取価格は大幅に下落します。今までは40円/1kwで売電していたのに、いきなり8円や7円など一桁台になってしまうと非常に困ります。
家庭用蓄電池を導入することで電力を有益に利用できる!
このように、10年を越えると売電しても安いですし、売電契約を変更しても大きな解決にはならないと思われます。どうすれば作った電力を有益に利用できるのか?そこで注目を浴びているのが家庭用蓄電池です。蓄電池は複雑な働きをする機械ですが、多くのメーカーで特性を切り替えられるモード切替があります。そのモード切替が「グリーンモード」と「経済モード」です。
グリーンモード
売電するはずだった分の電気も貯めて、家庭で消費する「支払う方を減らす」電気として利用できます。オール電化の電気プランであれば、時間帯によっては家庭によっては35円前後で支払う方の電気代がかかっているわけですので、蓄電池がそこを中心に貯めた電気を使ってまかなってくれるので、実質その電気は35円程で使えた計算になるのです。
経済モード
「じゃあ、売電がある間は蓄電池はいらないの?」とよく聞かれますが、そうではありません。10年未満のFIT期間の方向けのモードで、安い深夜の電気を貯め、昼間の高い時間帯に使います。太陽光が発電した電気は売電に回る分が増える為、電気代全体で見た時に大きなメリットになります。
このような2つのモードがあるので、FIT終了に合わせて蓄電池を導入する必要はありません。メーカーによって様々ですが、他にも停電時にしっかりと電気を使えるように貯めておくことに特化したモード、電気代のことも考えながら停電時も視野に入れたバランス型のモードなど、本来の蓄電池の用途(災害時、停電時の備え)に近いものもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。太陽光発電設置10年経過をまもなく迎えそうな方、すでに経過してしまっている方はそのまま売電するよりも、家庭用蓄電池を設置することで有益に電力を使用することができます。家庭用蓄電池に少しでも興味を持ったという方は是非蓄電池やりくりナビにお問い合わせ下さい。家庭用蓄電池に関するご質問ございましたら、LINE相談窓口にてお気軽にご質問いただけます。