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蓄電池は停電時本当に役立つの?機種による違いを解説! 

  • 2020.07.15
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蓄電池導入を検討中の方には、「本当に蓄電池は停電時に役に立つの?」と疑問をお持ちでしょう。実際に蓄電池を使ったことがない、停電被害に遭う機会の少なさから誰もが思う疑問だと考えられます。

蓄電池は停電時のバックアップをする役割が本来の役割です。そのため、停電時に蓄電池が役に立つかどうかというより、停電に備えるため作られた機器なのです。しかし、「そうは言われても、役に立つイメージが湧かない」という人は多いでしょう。

そこで今回は、蓄電池は本当に停電時に役に立つのか?について解説していきます。機種による違いや蓄電池容量による使用可能時間などについても解説いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

停電時に本当に役に立つ?蓄電池の2つの役割を知ろう

全ての家庭用蓄電池に言えることですが、蓄電池の次のような2つの役割があります。

  • 光熱費を削減させる役割
  • 停電時のバックアップ

それぞれに役割について少し詳しく解説いたします。

光熱費を削減させる役割

蓄電池には光熱費を削減させる役割があります。太陽光発電で作った電気や深夜電力を上手に活用することで光熱費の負担を減らすことができます。
価格の安い深夜電力を蓄電池に蓄えておき、日中に利用することで電気料金の節約に繋がります。蓄電池を導入する方の中には、光熱費を削減させる役割に魅力を感じて導入される方もいらっしゃいます。

停電時のバックアップ

もう1つが停電時のバックアップです。こちらは蓄電池本来の役割とも言えます。停電などで電力会社からの電気が取れなくなった際、蓄電池に貯めていた電気を使うことができます。

停電時、介護や看護が必要な方や小さいお子様、ペットなど、環境の変化に弱いご家族の居る方はより敏感に停電について不安を感じておられると思います。事実、長期間の停電をご経験されているお客様は蓄電池導入を検討されていることが多いです。

停電時に蓄電池をバックアップに切り替える操作方法について

蓄電池さえ付いていれば勝手に停電時に切り替わってくれるものだと思われる方も多いですが、それは自動切換えタイプの蓄電池のことです。手動タイプであれば操作しなければバックアップには切り替わりませんので、操作が必要です。

太陽光発電などの発電機器も電力会社からの電力供給も繋がっている状態を「連系運転」と言い、電力会社からの供給無しで(停電時に)太陽光や蓄電池から電気を取っている状態を「自立運転」と言います。この切替えを自動でできるものと、手動で行うものの違いです。

このように蓄電池によって停電時に必要な対応が異なるため、購入される前にしっかり販売員に確認していただくことをおすすめいたします。蓄ナビで蓄電池のご購入を検討の方は何かご相談ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

停電の際に蓄電池への操作が必要かどうかはパワーコンディショナが関係している

パワーコンディショナは蓄電池に必ずある電気の変換装置です。パワコンが太陽光発電用と蓄電池用に分かれているのが単機能、太陽光用と蓄電池用で一体化しているものがハイブリッドです。

おおよそ、自動で切替えできるものはハイブリッドパワコンのモデルです。
停電時は勝手に1秒~10秒程で自立運転に切り替わり、停電が解消すると連系運転に戻ります。やはり停電時を想定すると非常に便利です。事前に自動切換えになるように設定が必要なものもありますので、ご確認下さい。

それに対して、ハイブリッドでない単機能と呼ばれる蓄電池は手動による操作が必要です。蓄電池用のパワコンまでは自動で切り替わっても、太陽光側のパワコンが連動しないのでその手動操作が必要になるのです。

分電盤やパワコンを全て操作する必要のあるもの、操作パネルのみ電気が残るようになっていて、操作パネルで切替えを行うものなど蓄電池の種類は非常に様々です。手動で自立運転に切り替えた場合、停電が解消するとまた手動で連系運転に切り替えが必要です。

また、実際に停電時に蓄電池が機能しても家じゅう全ての電気が使えるかどうかは機種によって違います。家の全部の電気が普段通り使える『全負荷』と、家の一部の電気だけの供給になる『特定負荷』があります。全負荷を希望される方が多いですが、特定負荷のほうが電気の残量は節約しやすいという安心感があります。

さらに、停電時に全ての家電製品が使えるかというと、それも蓄電池によって違います。一般の家庭用家電製品は100Vですが、中には業務用冷蔵庫や大型のエアコン、IHクッキングヒーターやエコキュートを利用したい場合は、停電時に200Vの電圧の機器にも対応している蓄電池である必要があります。

停電時に蓄電池の出力容量を超えて一気に電気を使用してしまうとブレーカーが落ちるので、炊飯器、ヘアドライヤー、エコキュートなどの利用が可能かという部分も機種によって違う部分です。蓄電池購入前にしっかり機能面は確認しておくことをおすすめいたします。

停電被害に遭った時のために知っておきたい蓄電池の豆知識

ここでは実際に停電被害に遭った時のために、事前に知っておきたい蓄電池の豆知識について解説いたします。

停電時に蓄電池内の電力が残っているかどうかが重要

実際に停電が起こる時、電力会社の側の都合によって計画停電が実施される場合は事前に知ることができますが、事故や天災によって停電が発生するという出来事は突然訪れます。
蓄電池には容量がありますが、停電時にそれがどの程度残っているか、これも機種によって違います。

例えば、10kWhの容量の蓄電池。実効容量は9kWhかつ、停電時のために3kWhは常に貯めておくモード設定で稼働の場合、普段の電気残量を9kWhから3 kWhの間で蓄電・放電します。

残り4kWhのタイミングで停電が発生すると、当然残り4kWhで停電時を過ごすことになります。この4kWhを使い切れば電気は止まります。実は蓄電池の性質上、完全に電気を使い切ってしまうと「過放電」といって電池の寿命に響くので、厳密に言うと少しだけ電気を残して停止するのですが、この少しの電気は利用できないようになっています。

 

何kWhで何時間使えるのか

沢山電気を使えば使うほど、蓄電池内の電気の減りは早く無くなります。利用する家電製品によって大きく違いますが、4kWhを冷蔵庫+テレビ+照明器具+たまに調理器具などを利用して、平均500w程で利用した場合で計算すると6時間程使える計算になります。

その他にも、残8 kWhで消費電力が500wなら12時間、残4 kWhで消費電力が1000wなら3時間という計算になります。

実際、蓄電池の価格は容量の大きさによってある程度比例して高くなるので、停電時にどんな家電を使うように、何kWh残るように、何kWhの蓄電池が必要か?
ご自宅のシミュレーションをされてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ:実際に停電がおこったら

次の内容は長期の停電を経験されたことがある何人かのお客様から何度も聞いたお話です。
長期間の停電が起こると、まず真夏や真冬の暑さ寒さが辛く、料理や清拭のためにお湯が沸かせず、次に冷蔵庫から変なにおいがしだす。そしてそれが数日続くとテレビが見られなくて携帯電話の充電もままならない。精神的にきつい。という意見が挙げられております。
蓄電池はそういう場面をなくしてくれる素晴らしいものです。蓄電池を検討されている方、どんどんご相談いただければと思います。

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